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AIが作家を名乗るようになったら、「小説家」はなくなるのか?

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人工知能は、将来「人の職業」を奪う存在になるのか? 

 

今回の考える足がかりはコチラ

netgeek.biz

 

 

○ニュースの要約

人工知能(AI)に星新一ショートショートを読ませ、「学習」させた。

②オチまでしっかり書かれており、AI技術の進展がみられている。

③ただし、文章は人の手による修正が入っている。

 

○論点①:AIが小説をかけるようになることで、「小説家」はいらなくなる?

オックスフォード大学のとある研究論文によると、10年後20年後になくなる可能性がある仕事がけっこうな数、あるそうです。

 

特に、薬剤師や「士業」、レジ、受付窓口などのいわゆる「マニュアル」に仕事内容が記載することが比較的簡単な職種がAIにとって代わられる、ということが危惧されているようです。

gendai.ismedia.jp

 

日本は、雇用の流動化(非正規雇用やリストラの増加)が叫ばれてもはや10年ほど経ちます。「雇用の不況」とでも呼べる現代社会の職業・仕事を取り巻く環境に、このAIという新しい風がもたらすのは「希望」でしょうか?それとも「絶望」でしょうか?

 

今回は、「小説家」がなくなるかもしれない、という議論がありますが、果たして小説家はなくなるのか?

 

筆者の結論としては、「なくならない」 です。

 

 

○結論:「小説家」はなくならない

なぜ、「小説家はなくならない」のか。

 

まず、要約③をもう一度確認しましょう。「人の修正が入って」いますね。文法や文体が正しいかどうか、というポイントで、学習をしたAIが間違いをおかすとは考えられません。

 

なのにどうして修正が入ったのかというと、それは「文芸としての修正」が必要だったから、ということができます。

 

どういうことかというと、確かに、学習を積んでAIが小説を書けるようにはなりましたが、「文芸」としての質は、また「別のところ」にあるということです。

 

確かに、星新一のような文章は、何度も彼の文章を読み「学習」すれば、その内容や傾向を分析して、彼の作品と似ているものを書けるようになるでしょう。

 

また、星新一の文体に加えて、ほかの作家の作品を学習し「組み合わせる」ことができるようになれば、その作品の幅はグッと広がることは間違いありません。

 

しかし、オリジナリティのある作品を作るためには、人間の思考や感情をその根本的な仕組みから理解して、それをコンピュータの中に構築する必要があります。

 

しかし、現段階のAIは「感情」を持つことはできません。なぜなら、人の感情や思考の仕組みが解明されていないからです。

 

文芸とは、「オリジナル」を作ることだといえますから、まだまだ、小説家はなくならないでしょう。また、オックスフォード大学の論文「10年後になくなる仕事」の職種も、そこに「オリジナル要素」を組み込むことさえできれば、なくなることを回避することができます。

 

ただし、回避できた場合のその職種は、以前までとは異なる形態、内容になることは間違いないと考えられます。

 

僕たちの職業に関しても、考えてみる必要があります。

 

○参考文献

AIの技術的発展の歴史的経緯と、現在の最新情報のために最もふさわしいテキストをレコメンドします。ぜひ参照してみてください。

 

 

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